今回紹介するのは、20世紀の現代音楽にコンセプチュアルな影響を与えた音楽家、John Cage(ジョン・ケージ)作曲の「4分33秒」の演奏動画です。
メロディ・リズム・ハーモニーの3つは「西洋音楽の3要素」と呼ばれます。John Cage(ジョン・ケージ)は、この「西洋音楽の3要素」の考え方に異を唱え、自ら作曲者・表現者としてこの3つの要素を満たしていない音楽の模索を続けた現代音楽家です。

John Cage の数ある作品の中でもこの「4分33秒」は非常に有名です。動画にある通り、演奏者は楽器でこの曲を演奏することはありません。ただじっと4分33秒の間、「演奏」という行為自体を拒否し、ただじっと時が過ぎるのを待っているだけなのです。

楽器から音が出ないことによって、自分の周囲をたくさんの音が取り巻いているということに我々は気付かされます。楽器を演奏することで、それらの豊かな音は消されてしまうのです。それが「音楽」と呼ばれるものの「裸の王様」的な現実なのかもしれません。