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米ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルの遺産が処分されようとしている。

死後25年がたった今、ウォーホルの遺産を管理するアンディ・ウォーホル美術財団がウォーホル作品市場に衝撃を与えようとしている。同財団が保有する残存遺産を競売に付すというのだ。遺産には2万点を超えるウォーホル作品も含まれており、落札価格は総額で1億ドル(約78億4000万円)を超えるとみられている。

同財団は5日、財団が現在も保有するシルクスクリーンの絵画、スケッチ、版画、コラージュ、写真、記録資料を処分するため、競売大手クリスティーズに協力を求めたと発表した。もはやこれら保有作品を時折売却する仲介をしたくないためだという。

同財団のマイケル・ストラウス会長によると、この売却収益を使って同財団の2億2500万ドルの寄贈基金を増やし、美術関連の奨学金プログラムを拡充するという。同会長は「われわれは芸術をカネに変えるのだ」と話した。

ウォーホル作品はアート市場で最も高額な商品の一つで、今回の売却はウォーホル作品の相場を大きく再修正する可能性がある。同財団がこれほど多くの作品をより広範に流通させようとするのは初めてだからだ。売却対象には、絵画が少なくとも350点、版画が1000点含まれるほか、何千点ものスケッチや、同氏が約40年間に撮影したユニークな写真もある。

(中略)

ウォーホルは多産な作家で、その中から長い間さまざまなレベルで作品がふるいにかけられて取引されてきた。そして収集家たちは1952年から死去した87年までに制作された8000点の絵画と彫像にプレミアムを支払ってきた。作品は今なお継続的に競売にかけられており、年間約200点が出品されている。そのため、ウォーホル作品は250億ドルのアート市場全体の指標にもなっている。競売のデータベースを提供するアートネットによれば、昨年だけでウォーホル作品の競売での落札価格は3億4600万ドルに上った。