今回紹介するのは、溶けたガラスを筆先として絵を描く日本人アーティスト Etsuko Ichikawa の作品制作のドキュメンタリー動画です。
絵画制作で筆を使用するときには、普通は市販の筆で絵の具を使って絵を描きます。しかし、Etsuko Ichikawa が使うのは、ガラス工芸用の巨大な棒と溶けたガラス。そして、溶けたガラスが紙に触れて紙は燃え、その燃えた軌跡がそのまま絵画作品となります。

この作品は絵画作品ともいえますが、「書」の作品と捉えることもできそうです。筆で描ける線のインテリジェンスの詰まった「書」の世界。同じような描き方で筆と墨を使って、大きな紙に書道では文字を描きます。書道と絵画の両方にまたがる表現方法です。

ガラスが紙に触れて燃え、炎で焼かれた紙の部分にどのような造形が出来上がるかは、アーティストも完璧に予測することができません。不規則・予測不可能な要素を自らの意思でコントロールしながら美しい造形に仕上げるセンスの高さが突出している作品です。