シャーレに閉じ込めた絵画

今回紹介するのは、紙の中ではなく、バクテリアの培養などで使用される「シャーレ」の中に立体的に自らの絵画を閉じ込める作品を制作するアーティスト、Klari Reis(クラリ・レイス)の紹介動画です。
絵を描くときには、多くの場合四角い画面を使用します。特に欧米では17世紀までは多くの絵画は壁などの建築物・構造物に描かれた「壁画」であり、現在のように切り出された四角い画面中に描くようになってきたのは、この300-400年ほどのことなのです。

このような歴史が、絵画画面として四角がよく利用される傾向に大きく影響を与えていると思われます。しかし、Klari Reis(クラリ・レイス)は、絵画画面を四角とせず、科学の実験などで使われる丸い「シャーレ(ペトリ皿)」を使用して絵画を閉じ込めています。

シャーレは単なる平面ではありません。高さを持っている短めの円柱です。そのため、Klari Reis(クラリ・レイス)の作品は、絵画(ペインティング)の手法を取っていながらも立体感を持った造形となり、他のアーティストにはない高い独創性を獲得しています。