スクラッチボードにドローイング

今回紹介するのは、削ると白くなる性質を持つ黒い板「スクラッチボード」にカッターでリアルな動物の絵を描いていくアーティスト Cristina Penescu の制作風景動画です。
白い画面に絵を描く、というのが絵画の世界では一般的です。美大受験でももちろんそうで、デッサンでも水彩でも油彩でも、白い画面を使用することが一般的です。例外があるとすれば色画用紙に描いていく「ハーフトーンデッサン」くらいのものでしょうか。

しかし、Cristina Penescu は黒い画面に白い線で絵を描いていく手法をメインとしています。しかも、画面に色をのせていくのではなくて、黒い画面をカッターで削り取って白い部分を出し、それによって造形を行っていくということが特徴的な制作のやり方です。

しかも、この制作動画を見る限り、大雑把な輪郭線をとっている他は、特に補助線等を引くことなく目視だけで正確に形を彫り込んで行っているのがわかります。制作手法は美大予備校で教えるデッサン的なやり方とは全く異なりますが、造形力は本物なのです。