マーブリングで描く絵画

今回紹介するのは、水面の上に絵の具を浮かべて造形する「マーブリング(墨流し)」と呼ばれる手法で絵画制作をするトルコ人アーティストの制作風景を映した映像です。
絵の具で絵を描くときには、紙や布などの「支持体」に直接絵の具を置くのが基本です。支持体という名前の通り、絵の具を付着させ支えるために支持体は「固体」である必要があるのですが、マーブリング(墨流し)は制作行為自体は「液体」の表面で行われます。

液体は固体と違った性質を持っているので、筆で絵を描くのとは全く異なった造形が出来上がります。また動画にもあるように、様々な道具を使うことで、造形表現のあり方を画面全体という大きな単位で一気に別物に変化させることもできるのが特徴です。

芸術の世界で大切なのは自分独自の表現を追求することですが、マーブリングのような伝統的な手法の中に、新しい造形のヒントがあることも多いです。様々な画材・素材が容易に手に入る現代ならばこその表現力を、美大受験生には獲得して欲しいと思っています。