洗濯物でインスタレーション

今回紹介するのは、フィンランドのアーティスト Kaarina Kaikkonen(カリーナ・カイヤコーネン)が制作した、大量の洗濯物によるインスタレーション作品です。
展示空間全体をアート作品とするインスタレーションには様々な表現方法がありますが、この作品で使用されたのは「洗濯物」。どの家庭にも存在するありふれたものですが、これを「素材」として捉え、大量の素材で空間構成すると、全く別のものに変わります。

屋内に大量に吊るされた洗濯物。その展示空間の中に入り込むと、人間の意識や感覚が変わります。意識や感覚が変わると、同じ洗濯物でも全く違う捉え方になる。干し乾かすものとしての洗濯物の特徴は消え、空間構成要素の一つとしての存在感に変わるのです。

日常は決してつまらないものではありません。日常の中のさりげない要素でも、その取り扱い方を変えれば、大きな価値を生み出すことができる可能性があります。将来のアーティストの卵である美大受験生にも、そういう考え方で受験に臨んでほしいものです。