「写真」であることの意味

今回紹介するのは、一切の写真加工をせず、不思議な空間を構成した写真を撮影するアーティスト Béla Borsodi(ベラ・ボルソディ)の写真作品のメイキング動画です。
写真の主流がアナログからデジタルへと移行し、誰もが容易に写真を撮影ができるようになりました。またスマホにカメラ機能がつき、昔は高かった撮影用機材も安価で誰でも手に入るようになって、写真撮影はプロでなくても簡単にできるようになっているのです。

このことから、現代に写真を表現手段とするアーティストは、写真撮影スキルだけでは自らの存在価値を見出しにくくなっています。しかしベラ・ボルソディは、そんな写真アートの世界に、写真だからこそ価値をもたらすことのできる表現手法を確立しました。

この作品は、時間をかけて絵画で描いたのでは意味がありません。目の前に構成したモチーフを、カメラというフレーム内に一瞬で「切り取る」からこそ、ただ一点の「視点・アングル」の価値を認識させる制作コンセプトの素晴らしさが際立つ作品だといえます。