今回紹介するのは、ダンサーとして鍛えた自らの「体の動き」を利用して独特のライン・造形の絵を描いていくアーティストの紹介動画です。
自己表現を重要視する現代のアートの世界では、どのように自分独自の表現力を獲得するかで、アーティストとしての価値や評価が全く異なってきます。この動画のアーティストHeather Hansen は、ダンスで鍛えた自らの身体の動きを造形に盛り込んでいます。

人間は絵を描くときに、筆やペンなど手を延長する道具を使って描画していくことがほとんどです。これは、パソコンで絵を描くときも同様です。しかし、Heather Hansen は自らの身体を延長する道具を一切使わず、自分自身の体を画材として表現をしています。

体幹から伸びた腕や足が描き出すラインは、独特の丸みをもっています。左右対称でありながら完全な対象となりきらない独特の造形は、イーゼルを立てて椅子に座って絵を描くスタイルでは出すことのできないもの。「人体」特有の動きが生かされた造形です。

『新たな系譜学をもとめて アート・身体・パフォーマンス』

身体を横断的に捉え、新旧の豪華作家の作品を収録。