今回紹介するのは、いわゆる「ガムテープ」を画材として、ガラス面に絵を描いていくアーティストの制作風景動画です。
絵を描くというと、絵の具や筆、あるいは筆記用具を使って描くのが普通です。しかし、この動画のアーティストが使用しているのは、いわゆる「ガムテープ」と「カッター」。一般的には接合・接着、そして切断の用途で使用される文房具を画材として制作します。

そして、描画する画面も特徴的。ガラスを使用します。ガムテープ自体の色味は特に面白みがなく、つまらない色彩。この作品を効果的に鑑賞するには、光が透ける必要があるのです。その意味では、ディスプレイに表示されるデジタル絵画に近いものがあります。

一般的な絵画は人間の目が「光の反射」によって色を認識して絵画鑑賞をするのですが、この絵画は「光の透過」によって絵画鑑賞をします。描画面や画材、アナログ絵画でありながらデジタル絵画に近いアプローチなど、とても優れたコンセプトのアート作品です。