アナモルフィック彫刻

今回紹介するのは、鏡面加工された円筒形に映し出すことで初めて造形としての意味を見ることができる「アナモルフィック彫刻」を制作するアーティスト、Jonty Hurwitz(ジョンティ・ハーウィッツ)の作品紹介動画です。
アーティストが造形する絵画や立体造形の多くは、我々が直接視認するその作品自体の造形が何らかの意味を持つものとなっています。しかし、ジョンティ・ハーウィッツの作品は、作品の造形をただ見るだけでは、造形的な意味をなさない状態となっています。

鏡面加工された円筒形をある特定の位置に立て、その鏡に映った姿を見ると、その造形の意味が初めてわかるようになります。例えば、この動画の作品では、横に引き伸ばされたようなよくわからない形が、鏡の中では蛙の形へと変貌を遂げ、見えるようになるのです。

21世紀の現代、我々の社会を構成する要素の多くがインターネットという実体のないデータの集積である仮想空間中に存在するように、ジョンティ・ハーウィッツの作品も、鏡の中という我々が触れることのできない領域に、その造形の意味が存在しているのです。